はじめに

このページの内容を参考にしてDuronに改造を加え、結果CPUもしくはその他パーツの破損に至ったとしても私kim-jpはまったくの責任を負いませんので、オーバークロックを試みる方はあくまでも自己責任でお願いいたします。

Duronオーバークロック記

一部で大流行のAMD Duronをオーバークロックしてみました。

使用CPU:AMD Duron 600MHz(L1=Open Malaysia 32週)
使用マザーボード:ASUS A7V(倍率変更用ディップSW有 Rev. 1.02)

1. L1をCloseにする。

私が購入したDuronのL1はOpenになっていて、このままでは倍率の変更はできません。
L1をCloseにする必要があります。
次のような方法があります。

鉛筆
一番お手軽ですが、耐久性に不安を感じます。。

コンダクティブペン
そもそもプリント基板のパターンを修正するもので、事務用の修正ペンみたいな容器に入っているものです。
値段が1本約\3,000でちょっと高価、かつ私の家の近所では売っているところはありません。

熱線補修材
車のリアウィンドウの熱戦を修復するものだそうです。

で、私が採用した方法は・・・
ハンダ付け
匠の世界になります。そもそも、ハンダがのりにくいです。
でもやりました。
こんな感じになりました。
こんなんでちゃんと倍率は変更できましたよ。

テスト結果

クロックBIOSOS
650MHz
700MHz
750MHz
800Mhz×
850MHz×
900MHz以降××

と、このようになりました。
750Mhzは、コア電圧がデフォルトの場合、OSが不安定になります。
800MHzと850MHzはBIOSは起動するのですが、OSの起動中に「Windows保護エラー」で止まります。
900Mhzと950MHzはBIOSすら起動しません。
1GHz以降は、電源投入直後からビープ音が鳴ります。当然BIOSは起動しません。

その後

しばらくの間、750Mhzで電圧を1.85Vに設定して使用していました。
6時間ほど連続して使いましたが、1度だけハングアップして自動的に再起動が始まりました。
しかし、時々OS起動直前でハングアップするようになりました。
FSBを下げるなどして対処していましたが、最終的にはディップスイッチをさわらないとだめなようです。
ハンダ付けがうまくいってないのかと思いハンダ付けをやり直そうとしたのですが、作業の過程でL1にハンダがまったくのらなくなってしまいました。
おまけに鉛筆でやってみてもまったく駄目です。
結局定格に戻しました。
しかし、どうも不安定です。作業中にCPUを傷めたのかもしれません。
近いうちに日本橋に行く機会があるのでそこでDuronを購入してこようかと思います。

再チャレンジ

いろいろやっているうちに、PCが不安定なのは実はLANカードに原因があることが判明しました。
マザーボードとの相性がよろしくない模様です。
そこで、手元にあったDECのNICに交換したところ起動時のトラブルは皆無となりました。
ということは、CPUは問題ないということで、再チャレンジしました。
ただし、ハンダ付けしようにもそれは無理なので、今度は自動車用熱線補修剤を購入し挑戦してみました。
DIY店の自動車関係のコーナーで購入しました。\1,200です。
作業は簡単におわりました。こんな感じになりました。

この状態で挑戦した結果は次の通りです。
クロックBIOSOS
650MHz
700MHz
750MHz
800Mhz
850MHz
900MHz×
950MHz以降××

と、このようになりました。
前回は起動すらしなかった900MHzでBIOSが起動しかかったりしました(結局起動できず)。
現在は、850Mhzで安定動作しています。
なお、電圧は定格のままですが、何ら問題はないようです。
もしかしたら、電圧をあげれば900Mhzでも動くかもしれませんが、精神衛生上、電圧は定格にしておきたいものです。

最後に

今のところ、Duron600MHzが850Mhzで動作しています。
約1.4倍と言ったところです。結構いい感じです。
しっかし、Duronというのはすごい発熱です。
CPUクーラーを付けずに実験していたところ、1分ともちませんでした。
あ、今回はCPUクーラーも交換したんです。Duron用のものに。
それでいい結果が出たのかもしれません。
そういえば、店の人の話によると、同じロットのDuronでも900Mhzオーバーで動作してる人もいるとか。
うーむ、同一ロットでも差があるのでしょうね。



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